花巻

縄張図で中世城館考察 市総合文化財センター企画展 来月1日、特別講演【花巻】

縄張図や遺物から中世城館を紹介している企画展「花巻の城館探訪」

 城郭や堀、土塁などの配置を示す図面から花巻市内の城を考察する企画展「花巻の城館探訪―縄張図(なわばりず)で見る中世城館」が、同市大迫町大迫の市総合文化財センターで開かれている。城の構造や防御の特徴、仕掛け、遺構などにスポットを当て、当地の城郭史に迫っている。9月30日まで。

 主に戦国時代に造られた中世城館は大きく山城と平城に分類され、山頂や尾根の先端などを主郭とする山城は斜面を削って帯くるわや腰くるわを数多く築き、空堀や土塁を巡らして防御としている。一方、河川の段丘面などに造られる平城は複数のくるわが集合した形態が多く、広い湿地帯を利用したり、くるわの周りの堀に水を引いたりした城館が見られる。

 同展では市内の稗貫氏、和賀氏の城館群を紹介。大瀬川館は空堀と土塁に囲まれた5郭からなる東西300メートル、南北400メートルの大規模な山城で、館跡の発掘調査では武具や陶磁器類、調理具、古銭、穀物類などが出土し、生活の場となっていたことが分かるという。

 平城の笹間館は主体となる東西2郭と外側4郭で構成。国産陶器176点、舶載陶磁器252点が出土しており、この中から城館の武士が「茶の湯」の時に使っていたとされる中国産の天目茶碗をはじめ、白磁皿や青磁碗、瀬戸美濃産の下ろし皿などを展示している。

 開館時間は午前9時から午後5時まで(入館は4時30分まで)。入館料は一般200円、小中高生100円、市内の小中高生は無料。来月1日午後1時30分からは盛岡市教育委員会の室野秀文氏による企画展特別講演会が開かれ、当日は入館無料となる。

 問い合わせは同センター=0198(29)4567=へ。

地域の記事をもっと読む

花巻
2018年11月17日付
花巻
2018年11月17日付
花巻
2018年11月17日付
花巻
2018年11月17日付
花巻
2018年11月17日付