奥州・金ケ崎

南部鉄器と高山茶交流 台湾の大学生 水沢で茶道体験【奥州】

奥州市を訪れ茶会を体験した台湾の学生ら

 「東北の魅力発信」をテーマに福島、岩手両県で体験活動をしている台湾の大学生らが30日、奥州市水沢で茶文化の交流を行った。学生は今回訪れた目的の一つが「南部鉄器と台湾高山茶の交流」。地元の茶道家の指導で茶道を体験し、台湾から持ち込んだ高山茶を茶道家らに振る舞った。政治大民族学部の張愷玲さん(19)は「一つ一つの動作から茶道に対する心を感じた。高山茶にも興味を持ってもらいうれしい」などと話していた。

 台湾の大学生ら12人は、日本台湾交流協会が東北地方の日台交流促進と台湾人の視点からの魅力発信によって復興支援を目的にした「東北でやってみたい」企画に応募し、採用された学生。同協会によると、企画は400件を超える応募があり、その中から「福島の食品と安全」「沿岸漁業文化」「南部鉄器と台湾高山茶の交流、阿里山鉄道と三陸鉄道」の3件を採用した。

 一行は27日に来日して福島入りし、JAなどを見学した。29日に同市に入り、台湾で商品が人気という及源鋳造を見学した。30日は市文化会館和室で「小さなお茶会」と題した交流会が開かれた。

 交流会では、裏千家淡交会水沢茶道会(千田宗豊会長)が南部鉄器の釜と花入れを用いて茶席を設けた。千田会長は「和敬清寂を心掛けて一つ一つの動作を見せ、一服のお茶をお出しする」と心掛けを語り、生菓子「こぼれ萩」と薄茶を振る舞った。また学生は茶せんを振って抹茶をたてて飲み、満足そうな表情を見せた。

 茶道体験の後、学生が持ち込んだ高山茶とパイナップルケーキが台湾式で振る舞われた。「高山茶は海抜1000メートル以上の茶畑の物。霧や雲が発生しやすくカフェインやアルカリが少ない。発酵度によって緑茶、ウーロン茶などに分類されている」などと紹介。参加者は興味深く高山茶を味わっていた。

 茶の交流を企画した張さんは「台湾でも抹茶ははやっているが、このような正式な機会をつくってもらって光栄。茶道の動作はきめ細かく、先生たちの姿から茶道に対する心が感じられた。そしてパイナップルケーキや高山茶にも興味を持ってもらったのもうれしい」と話していた。

 一行は、宮古市や久慈市を回り、9月2日に帰路に就く。

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