北上・西和賀

互いの絆 より強く RFL 横断幕手にリレーウオーク【北上】

がん征圧と亡くなった人への思いを胸にリレーウオークする参加者

 がん征圧・患者支援チャリティー活動「リレー・フォー・ライフ(RFL)・ジャパン2018きたかみ がんになっても住みよい街を目指して」(日本対がん協会、実行委主催、岩手日日新聞社など後援)は1日、北上市立花のみちのく民俗村で始まった。リレーウオークや多彩なイベントを展開。参加者全員でがん患者を支え、がんで亡くなった人をしのび互いの絆を深めた。

 RFLの北上開催は2017年に続き2回目。開会式で髙橋寛美実行委員長は「多くの団体や企業、個人の心をいただき今年も開催できた。がんは若年、小児を含めさまざまな年代によって、抱える問題は多岐にわたる。共に語り合い、楽しみながらがんと向き合い、がんになっても安心できるまちにしていきたい」と呼び掛けた。

 がん患者の会・ペイシェントアクティブびわの会による太極拳で参加者は体をほぐし、早速リレーウオークを開始。各団体の参加者が横断幕を手に、民俗村のコースを練り歩いた。

 ステージではフラダンスや鬼剣舞、医療講演、ハープ演奏などが催され、古民家ではマッサージをはじめ禁煙指導、よろず相談に応じた。がんに関するパネルが展示され、がん予防や早期発見の重要性を啓発した。

 夕方からがん闘病者の決意や激励、亡くなった人への思いを記したルミナリエを点灯。「HOPE いつまでも」「絆」「一人じゃないよ」「一緒に」などのメッセージが添えられ、幻想的な輝きを見せていた。

 多くのスタッフをはじめ高校生や学生、一般のボランティアが運営を支えた。花巻高等看護専門学校1年の藤原春菜さん(19)は「自分らしく生きたいという、さまざまな思いを感じた」と話していた。

 参加者は交代で夜通し歩き、「命のリレー」をつないだ。2日はステージで草笛演奏、子供たちの合唱、さんさ踊りなどを予定。午前11時15分からのラストウオークと閉会式で締めくくる。

 寄せられた募金は日本対がん協会に託され、がん研究者の助成や奨学金、がん相談、検診率向上などに役立てられる。

momottoメモ

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