北上・西和賀

キツネの石像建立 藤沢稲荷神社 例大祭でお披露目【北上】

藤沢稲荷神社創建の伝説にあるキツネの石像を除幕する八重樫委員長

 北上市藤沢の藤沢稲荷神社に、一対のキツネの石像が建立された。同神社の創建には、白いキツネが用水路の開発を助けた伝説があり、石像は地域の歴史を後世に残すモニュメントとなる。9日に行われた創建335年の節目の例大祭で、記念祭実行委(委員長・八重樫良市同神社氏子総代長)がお披露目した。

 同神社は1683(天和3)年の創建と伝わる。解説板などによると、盛岡藩士の奥寺八左衛門定恒が1665(寛文5)年から用水路開削に携わったが、工事は困難を極めたという。

 伊勢神宮に成功を祈願すると、夢で「白いキツネが堰(せき)造りを助ける」というお告げを得たとされる。後日2人の人物が現れて取水口と水路の位置を示したが、名を尋ねると白いキツネとなって姿を消した。お告げに従い、和賀川から取水して完成したのが「奥寺堰」。和賀平野の開墾につながり、神徳をたたえて同神社が建てられたという。

 氏子総代会が中心となって4月に実行委を組織し、この歩みを伝える石像の建立を決定。住民55人のほか、近隣の企業61社(営業所含む)が奉賛の寄付を寄せた。

 石像は社殿に一番近い鳥居の両脇に造られた。例大祭では、出席した奥寺定恒の子孫らを含む約70人を前に除幕。八重樫委員長(68)=同市藤沢=は「創建の歴史は、古い棟札などでも確認できた。皆さんの協力で盛大にお披露目でき、若い人たちに神社のいわれを伝えていくことができる」と喜んでいた。

 同神社境内は「老杉に囲まれた藤沢稲荷神社」として、2009年度に市のきたかみ景観資産に認定されている。

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