県内外

大谷、右肘手術へ 今季終了後 投手復帰は再来年か

今季終了後に右肘手術を受けるエンゼルスの大谷翔平(時事)

 【アナハイム時事】米大リーグのエンゼルスは25日、大谷翔平投手(24)がシーズン終了後に右肘の内側側副靱帯(じんたい)再建手術(通称トミー・ジョン手術)を受けると発表した。大谷は5日の検査で靱帯に新たな損傷が見つかり、チーム医師から手術を勧められていた。靱帯再建手術は投手としての復帰まで1年以上を要するため、来季の登板は絶望となった。復帰登板は2020年になる見通し。【9面に関連】

 プレーオフ進出の可能性が消滅しているエンゼルスは、30日に全日程が終了する。球団によると、大谷は10月の第1週にロサンゼルスで手術を受けるという。打者としては投手よりも早い時期での復帰が見込まれるが、来季の開幕に間に合うかどうかについて、ソーシア監督は「不確定要素があまりに多い」と明言を避けた。

 大谷は6月6日のロイヤルズ戦の登板後に右肘の張りを訴え、翌日の検査で靱帯の損傷が判明。自身から採取した血小板を使って組織を修復するPRP注射などの治療を受け、保存療法での早期復帰を目指した。

 打者として試合に出場しながら、投手としてのリハビリや調整を続け、9月2日のアストロズ戦では約3カ月ぶりの復帰登板に臨み、三回途中49球を投じた。大谷によると、登板後に肘の張りが引かなかったため、5日に検査を受けた。

 大リーグ1年目の大谷は今季、投手としては10試合に登板し、4勝2敗、防御率3・31。

 エンゼルス・大谷 いろんなプランを提案してもらって、最終的には自分で決めた。(手術を)しないに越したことはない。それで自分の100%のものが出せるのであればやらない方がいいが、そうではないと思った。投げるのは少し先になるが、頑張れば(来季)打席に立てると思うので、そこでいい姿を見せられるようにしたい。


トミー・ジョン手術(内側側副靱帯再建手術) 断裂、損傷した肘の内側側副靱帯を除去し、けんを移植する手術法。けんは長掌(ちょうしょう)筋などから取る。1974年にこの手術を受け、大リーグへの復帰を果たしたドジャースの投手の名前から、トミー・ジョン手術とも呼ばれる。同球団のチーム医師を務めていたフランク・ジョーブ博士が考案した。手術から投手としての復帰までは1年以上を要する。現役選手ではダルビッシュ有(カブス)、松坂大輔(中日)らが経験。村田兆治(元ロッテ)、桑田真澄(元巨人)が受けたことでも知られる。野手が受ける例もある。

地域の記事をもっと読む

県内外
2024年5月14日付
県内外
2024年5月14日付
県内外
2024年5月14日付
県内外
2024年5月14日付