バランス良い食事、運動を 水沢病院市民健康講座 骨粗しょう症予防法説明【奥州】
奥州市総合水沢病院による市民健康講座は29日、同市水沢の同病院で開かれ、市民らが骨粗しょう症の予防法などについて学んだ。同病院は2018年度、同日の講座のほか、地域や企業などに出向く初の出前講座を計画しており、市民の健康増進につなげていく。
同病院では毎年、地区センターや幼稚園などで市民向けの健康講座を開催している。今年度最初の講座は骨粗しょう症がテーマで、会場の1階ロビーには100人ほどが集まった。
講座では、中村聡整形外科長が高齢の女性に多く見られる骨粗しょう症について、骨が弱くなって骨折しやすいようになると説明。畳の上でつまづくことをはじめ、踏み台から降りる際や草取り作業などでも骨折すると指摘。「骨折は寝たきりの原因になるため、いかに防ぐかが大事」とし、骨粗しょう症の予防には「バランスの良い食事など健康的な生活と、適度な運動」と説いた。
参加者は「サプリメントは骨粗しょう症に効果はあるのか」など質問しながら自らの健康管理に意識を新たにしていた。
同病院は、市内の各種団体や地域、企業などおおむね10人程度のグループを対象に骨粗しょう症についての出前講座を計画している。講座費用は無料で、要望があればそれぞれの会場に出向く。同病院医療連携室は「予防医療が重点で、市民に骨粗しょう症について理解を深めてもらいたい。食事や運動により健康な体をつくってほしい」と出前講座の利用を呼び掛けている。