北上・西和賀

原付き教習の技能向上 自動車学校指導員対象 東北初の養成研修【北上】

東北で初めて開かれた自動車教習所指導員への原付きバイク安全実技指導者養成研修会

 東北で初の自動車教習所指導員を対象とした原付きバイクの安全実技指導者養成研修会が3日、北上市さくら通りの北上自動車学校で開かれた。バイク通学を許可された高校生への教習に役立てるための研修会。県内の自動車学校の指導員が公道での運転経験が浅い生徒にも伝わる指導方法を共有した。

 原付きバイクは、免許取得時の講習以外に講習を受ける機会が少ない。一方、日本自動車工業会が各都道府県教委に聞き取ってまとめた報告(2017年2月)によると、本県では全日・定時制計50校で438人が通学を許可されており、全国と比べても運転者は多いという。

 各自動車教習所には地域の交通安全センターとしての役割が求められ全国でも同研修会が順次開講。本県でも生徒に原付きバイク通学を許可している高校によっては各教習所や警察、交通関係団体などの協力を得て運転指導に取り組んでいる。

 同日の研修会は日本交通安全教育普及協会と日本二輪車普及安全協会が主催し、県内の20の教習所から指導者21人が参加。同普及協会教育推進室の松井仙一主幹が講師を務めた。

 研修会では、生徒は車両の管理や車道上での交通ルールなども初めての体験が大半という点を重視。指導員は日常の教習を実践した後、視覚に訴える、実演を効果的に使うなど、松井さんからアドバイスや改善点の指摘を受けていた。

 北上自動車学校の指導員及川伸さん(48)は「教習ではゆっくり丁寧に説明することを心掛けているが、めりはりを付けることも大事と分かった。教習にフィードバックできれば」と参考になった様子だった。

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