個性に富む出店魅力 土澤アートクラフトフェア きょうまで【花巻】
県内外のものづくり作家が集う芸術イベント「土澤アートクラフトフェア」(実行委主催)は7日、花巻市東和町の土沢商店街と萬鉄五郎記念美術館前を会場に開幕した。個性豊かな約320の店舗が並び、多くのクラフト愛好家らが思い思いに「芸術の秋」を楽しんでいる。8日まで。
美術空間を創造する「街かど美術館アート@つちざわ〈土澤〉」の関連イベントとして始まった催しで、近年は毎年春と秋に開催。東和恒例の人気イベントとして広く知られており、昨秋は2日間の会期で約5万人が足を運んだという。
初日は台風25号の影響が心配されたものの、午前中に風と雨が残った程度。午後には暖かな日差しも降り注ぐまずまずのイベント日和となり、雑貨やアクセサリー、木工品、イラストなどどの店も多くの客でにぎわった。
同フェスは地元・花巻周辺だけでなく、市外など遠隔地から参加する出店者も多いのが特徴。ステンドグラスやアクセサリーなどを出品した二戸市の高屋智香さん(41)は「(土澤アートクラフトフェアは)お客の多さが全然違うし、他の作家を見ることで自分のモチベーションも上がる。本当にいい催しだと思う」と笑顔。地域の子供たちには華やかな秋のお楽しみとして定着している様子で、東和小学校5年の柳田まりなさん(11)は「(同フェアには)毎年来ている。友達がいっぱい買った。みんなで(いろいろな店を)見歩くのは楽しい」と笑顔だった。
最終日の8日は、同会場で午前10時から午後3時30分まで開催。問い合わせは同市東和町土沢の「キクヤ」内の実行委=0198(42)2632=まで。