北上・西和賀

扱いやすい機械 改良開発へ 女性農業者、メーカーに要望 北上

意見交換会後、ニーズ調査でメーカーの刈り払い機を使用する女性農業者

 県農林水産部農産園芸課が主催する「女性が扱いやすい農業機械の改良・開発に向けた意見交換会」は15日、北上市成田の県農業研究センターで開かれた。県内の女性農業者が日ごろの農作業で感じている機械への意見や要望をメーカーに伝えたほか、実際に刈り払い機を使用してニーズ調査を行った。

 2018年度県が新設した女性農林漁業者育成事業の一環。産学官が連携し、3カ年にわたって女性が扱いやすい農業機械の改良と開発を目指すもので、女性農業者のニーズを発掘しようと意見交換会を企画した。

 同日は女性農業者8人と農業機械メーカー担当者、岩手大農学部の武田純一教授、県関係者が出席。農業者からは「エンジンがかからないとやる気が一気に下がる。刃の取り外しも簡単な方法があればいい」「大きく重たい機械は女性にとって取り扱いが難しい。これからは車のようにマニュアルからオートマ化してほしい」「機能が一番大事だが、おしゃれな色や形、デザインだと作業も楽しくできそうだ」などの意見、要望が挙がった。

 メーカー側は手軽なボタン操作で稼働するバッテリー式の機械や体への負担が軽減される肩掛けバンド、手袋など作業をサポートする専門用品を紹介。武田教授は「機械の構造や基本の使い方をおさらいすること。安全対策ではフェイスガードやすね当てを装着するほか、周囲の環境に注意を払って」と助言した。

 意見交換後はセンター内の圃場(ほじょう)に場所を移し、メーカーが持参した軽量タイプ、バッテリー式の農作業機械を実際に運転した。出席者は「エンジンが簡単にかかる」「軽くて操作しやすい」などと率直な感想を寄せた。

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