富士大2選手指名 ドラフト会議 佐藤 西武7位、鈴木 楽天8位
プロ野球のドラフト(新人選択)会議は25日、東京都内のホテルで開かれ、富士大の佐藤龍世内野手(21)=北海道・北海高出=が西武に7位、鈴木翔天投手(22)=神奈川・向上高出=が楽天に8位で指名された。富士大から同時に2人指名されるのは初めて。
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佐藤は1年生から三塁手でレギュラーを獲得。現チームでは4番に座り、10季連続優勝に貢献した。力強いスイングが持ち味で、ベストナインを3度獲得した。
身長185センチの左腕鈴木は、150キロ近い切れのある直球に加え、多彩な変化球を使い分ける。3年時の秋季リーグ戦では優秀選手賞、最優秀防御率賞を獲得している。
指名を受け、両選手は花巻市の富士大で記者会見を開き、喜びを語った。佐藤は「一年でも長くプレーし、岩手の方に応援してもらいながら一日も早く1軍に合流できるように頑張りたい」と力を込めた。
鈴木は「先発型でゲームをつくれる選手になりたい。1年目から活躍し、将来タイトルを取りたい。岩手から近い球場なので見に来てもらいたい」と決意を語った。
富士大選手のドラフト指名は2016年の小野泰己投手(阪神2位)以来2年ぶりで、計9人となった。
佐藤 龍世(さとう・りゅうせい)北海高(北海道)出。富士大では1年からレギュラーとして起用され、3年時の春季リーグで首位打者賞と本塁打王賞、同秋は打点王賞を獲得した。勝負強い打撃と守備力が持ち味。リーグ通算3割3分9厘、5本塁打。174センチ、80キロ。右投げ右打ち。21歳。
鈴木 翔天(すずき・そら)向上高(神奈川県)出。最速149キロの直球を軸にスライダーや緩急の利いたチェンジアップを投げ分ける左腕。3年秋の八戸工大戦で15三振を奪い、北東北リーグ史上初となる完全試合を達成した。リーグ通算6勝1敗。185センチ、80キロ。左投げ左打ち。22歳。