北上・西和賀

マラソン縁にゴールイン 陸上競技場で結婚式 須藤勝哉さん、美幸さん夫妻【北上】

陸上競技場室内走路で祝福を受け、笑顔で手作りのバージンロードを歩く須藤さん夫妻

 北上市相去町の北上総合運動公園北上陸上競技場で27日、開園以来初の人前結婚式が行われた。マラソンが縁で結ばれた新郎新婦が思い入れのある競技場で晴れの門出を迎え、仲間たちの祝福を受けた。

 式を挙げたのは、市内に住む須藤勝哉さん、美幸さん夫妻。マラソン歴は勝哉さん7年、美幸さんは8年。マラソンを通じて知り合い、これまでもいわて北上マラソンをはじめ各種大会に出場し、フルマラソンもそろって完走している。

 互いに同公園をホームグラウンドとして練習。「思い出がいっぱい詰まっている大好きなこの場所でやりたい」とたっての希望で、競技場での式が実現した。

 競技場の室内走路にハードルを並べ、互いの出会いから思い出の写真をプリントした手作りのバージンロードに2人が登場。共に挑戦している県南レジェンドランナーズの関係者が牧師役を務め、出席者もホイッスルで祝福した。

▲陸上競技場を使ったリレーで「お姫様抱っこ」し笑顔でゴールする須藤さん夫妻

 競技場のオーロラビジョンには新郎新婦を紹介する映像が映し出され、普段のランニング姿に“お色直し”した夫妻が400メートルリレーに挑戦。出席者がつないだバトンを受け継ぎ、最後は勝哉さんが美幸さんをお姫様抱っこしてゴールした。

 美幸さんは「一生忘れない。感謝の気持ちでいっぱい。いろいろな方々に協力してもらい、すごく楽しかった」と幸せいっぱいの様子。勝哉さんも「スタッフの方々にいろいろアイデアを出していただいた。今後も家族で健康で走り、100キロマラソンにも挑戦したい」と笑みがこぼれた。

 運動公園、陸上競技場を指定管理する市体育協会の和田達施設係長は「陸上競技場ならではの式をプランナーと共に最大限プロデュースできた。今後もできる限り結婚式やイベントを受け入れたい」と話していた。

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