北上・西和賀

古式ゆかしく花嫁道中 人力車での門送りも【北上】

人力車に乗り、笑顔を振りまく平野さん夫妻

 北上市内で28日、花嫁道中が行われた。新郎新婦が人力車に乗り住民に笑顔を振りまき、古式ゆかしく挙式を行い多くの市民、来場者の祝福を受けた。

 花嫁花婿役を務めたのは、同市柳原町在住の市職員平野岩樹さん(35)、北上ケーブルテレビアナウンサーの千秋さん(30)夫妻。千秋さんが「こういう機会はない」とたっての希望で応募した。

 花嫁道中は同日まで開催された「みちのく民俗村まつり」の一環で、2015年以来3年ぶり2回目。花嫁を実家から送り出すシーンを再現しようと、出発点では地元の川岸商店会(菅原浩一会長)主催の「河岸の花嫁門送り」が行われた。

 川岸かっぱ太鼓の勇壮な太鼓演奏に続き、二人は地域住民の盛大な見送りを受けて出発。気仙沼人力車木遣會による人力車で珊瑚橋を渡りみちのく民俗村まで送られ、二人は沿道の市民に笑顔で手を振って応えていた。

 同村では長持行列が行われ、多くの来場者が見守った。古民家で三三九度の儀式を執り行い、祝謡や餅振る舞い、展勝地小唄などが披露され二人の門出を祝った。

 二人にとって、掛け替えのない思い出になったよう。千秋さんは「皆さんに『良かったね、おめでとう』と言っていただき、笑顔を返してくれてすごくうれしかった。乗り心地や景色、風も気持ち良かった」と満面の笑顔。岩樹さんも「手を振って『おめでとう』と言ってくれて、改めて人の温かい町だと思った。この町のようにほっこり、ほのぼのとした家庭を築きたい」と充実した表情を見せていた。

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