県内外

教育は未来築く礎 人材育成の在り方探る 「いわて教育の日」のつどい 児童生徒発表や講演

はつらつとした歌声を披露した黒沢尻北小合唱部の児童
高橋教育長(左)から表彰状を受け取る事績功労者

 県教委などが主催する2018年度「いわて教育の日」のつどいは31日、盛岡市の県民会館で開かれた。本県の教育振興、発展のために長年尽力した個人・団体の表彰、児童生徒の発表や専門家による講演を通じて、岩手の教育の在り方を考えた。

 教育関係者ら約450人が参加。高橋嘉行教育長はあいさつで「子供たち一人ひとりの人格の完成と夢の実現を支え、新たな世界をつくっていく担い手として育てていくことがこれからの岩手の未来を築く礎になる」と述べ、岩手の復興や未来を支える人材の育成に努める考えを強調し、学校・家庭・地域・行政が一体となった教育の推進に協力を求めた。

 つどいでは教育表彰(事績顕著者表彰)として教育学術の発展や文化財の保護に著しく寄与した39人、11団体を表彰した。平泉遺跡群調査整備指導委員会委員や県文化財保護指導員を長年務め、学術・文化財分野で受賞した関宮治良さん(77)=平泉町=は「遺跡を守りたいという一心で活動してきた。これからもさまざまな活動を続けていきたい」と話していた。

 NHK全国音楽コンクールで7年連続8度目の東北大会出場を果たし、こども音楽コンクールで全国大会出場を決めた黒沢尻北小学校合唱部、全国高校総合文化祭郷土芸能部門で文部科学大臣賞を受賞した花巻農業高校鹿(しし)踊り部などが日ごろの活動成果を発表。黒沢尻北小は「あいや節幻想曲」や「群青」、秋にちなんだ童謡メドレーを披露し、はつらつとした歌声に観客から盛んな拍手が送られていた。

 大阪大大学院教授で教育学博士の小野田正利氏による講演会も開かれ、学校と保護者の良好な関係の構築に必要なポイントについて語った。

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