名勝 錦繍まとう 猊鼻渓【一関】
一関地方では日に日に風が冷たさを増し、紅葉が進んでいる。山々は錦繍(きんしゅう)をまとい、秋の深まりを感じさせている。
このうち一関市東山町の名勝猊鼻(げいび)渓では、10月半ばから渓谷の木々が赤や黄、茶に色づき始めた。JR大船渡線越しに臨むと、砂鉄川の水面に映り込む鉄橋と色鮮やかな山肌も楽しめる。
げいび観光センターが運航する舟下りには、見頃を迎えた紅葉を目当てに連日国内外から多くの観光客が訪れている。兵庫県芦屋市の佐々三千子さん(88)は「米寿の祝いに娘に連れてきてもらった。舟に乗りながら紅葉を楽しむことができた」と喜んでいた。
同センターによると、今年は例年より早く色づき始めたが、その後気温が高めの日が続いたため見頃は若干延びたといい、「天候次第だが、今週末までは紅葉を楽しめそうだ」としている。