花巻

アテネ五輪体操団体で金 鹿島さん、児童と交流 笹間第一小 実技指導、心構え助言【花巻】

児童に柔軟性を高めるトレーニングなどを紹介する鹿島さん

 2004年アテネ五輪男子体操団体総合金メダリストの鹿島丈博さん(38)による講演と実技指導が1日、花巻市中笹間の笹間第一小学校(髙橋節夫校長、児童131人)で行われ、全校児童が柔軟性を高める動きやスポーツに向き合う心構えを学んだ。

 鹿島さんはアテネ五輪のあん馬で銅メダル、北京五輪では団体総合銀メダルに輝き、現在は大東文化大スポーツ・健康科学部スポーツ科学科の講師を務めている。

 五輪での活躍を紹介する映像に続いて講演した鹿島さんは、1988年ソウル五輪の男子体操のメンバーに憧れて五輪出場を目指すようになったと説明。「どういう人になりたいかがあると、行き詰まったとき、迷ったときに頑張れる。つらい中でも楽しさを見いだすことが重要で、失敗を経験しないとその楽しさも分からない」と語った。

 2020年東京五輪については「テレビで見る、現地で見る、サポーターになるなどいろいろな協力がある。みんなの応援は選手にとって必ず力になる」と呼び掛けた。

 実技指導では体を前屈させるストレッチや逆立ちの練習法などを紹介。「スポーツは基礎が大事。やっていて悩んだり、分からなくなったりしたら基礎に戻ればいい」とアドバイスした。

 児童からは「野球をやっていて緊張する。日の丸を背負って大会に出る時にやっていたこと、大切にしていたことは何か」などの質問が出され、鹿島さんは「緊張は受け入れるしかないし、験担ぎなど何かに頼ることもしたくなかった。ただ、たくさん練習して、『これだけやったから大丈夫』という思いが心の支えになった」と答えた。

 同行事は、児童生徒にスポーツの多面的な価値や効果を学んでもらおうと県教委が主催する「オリンピック・パラリンピック・ムーブメント全国展開事業」で行われた。

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