花巻

頑張りが夢につながる 高橋選手(リオ五輪競歩代表) 後輩にエール【花巻】

宮野目中PTA講演会で、競歩のスピードを披露する高橋選手(左)
宮野目中PTA講演会

 花巻市立宮野目中学校(三浦隆校長、生徒211人)のPTA講演会は2日、同市西宮野目の同校体育館で開かれた。リオデジャネイロ五輪陸上男子20キロ競歩代表で同校OBの高橋英輝選手(25)=富士通=が「夢に向かって!」と題して講演し、夢をかなえようと頑張る中に価値や成長があることを後輩たちに伝えた。

 岩手国体優勝をはじめ、国内外の多くの大会で活躍する高橋選手は、生徒やPTA、教職員らを前に国際大会に出場して感じたことや小中学校の思い出、花巻北高校での競歩との出合い、競歩のルールなどを語った。

 競歩のトップ選手は1キロ当たり4分のペースで歩いていると説明し、実際に体育館内を一周するパフォーマンスも披露。さらに、自身が宮野目中でソフトテニス部だったことから、同部元主将の齋藤健太君(3年)に対して「腕を振る」「爪先を上げる」といったフォームのこつを伝授し、2人でレースを繰り広げて会場を盛り上げた。

 テーマの「夢」については「職業としての夢と、なりたい自分像としての夢がある」と主張し、自身はサッカー選手や教員、箱根駅伝出場などさまざまな夢があったと振り返った。夢は本気でかなえようと思わなければかなわないとし、「挫折に屈せず、努力し続けること」「出会いを生かし、チャンスをつかむこと」の大切さを強調。悩むことや夢を見失うことをマイナスにとらえず、「まずやってみる」という前向きな姿勢を促した。

 その上で「夢がかなってもかなわなくても、頑張ったことは自分を成長させてくれるし、次の夢につながる」とアドバイス。「今うまくいかなくても5年後、10年後に『つながった』『無駄じゃなかった』と思えるよう、今に一生懸命取り組んで」とエールを送った。

 齋藤君は「歩くスピードの速さに驚いたけど、自分もポイントを教わったら速くなった。先輩が世界で活躍していることを誇りに思う」と感想を語った。同校生徒会長の石川康明君(2年)は謝辞で「失敗を恐れず小さなチャンスをつかみ、それを将来の大きなチャンスにつなげたい。東京五輪で金メダルを取ってください」と述べた。

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