奥州・金ケ崎

授業の展開、手法公開 プログラミング教育 若柳小で研究会【奥州】

若柳小で行われたプログラミング教育導入に向けた提案授業

 奥州市立若柳小学校(谷木啓恭校長、児童114人)で2日、プログラミング教育の提案授業、タブレットを活用した提案授業の公開と研究会が開かれ、同市内外の教諭らが2020年度から本格導入されるプログラミング教育での授業の展開や手法に理解を深めた。

 プログラミング教育は、▽情報機器と情報を適切に選択、活用して問題解決していくことが不可欠な時代への対応▽命令によって動作するコンピューターの仕組みを理解して活用する力を付ける―などとして導入される。同日の提案授業と研究会は同市教委の学力向上支援事業を活用して、県立総合教育センターで情報・産業教育担当する研修指導主事らを招いて開かれた。

 提案授業は、5年生の算数「図形の角を調べよう」の単元で、黒澤和則研修指導主事がプログラミング教育の授業とタブレット活用の授業の二つを行った。27人の児童は初めにコンピューターなど情報機器を使わずに、仲間に指示を出して長方形を描くためのアルゴリズムを考える「にんげんプログラミング」に挑戦。「左回り」や「前」「右回り」の指示で長方形を順序良く正しい指示が必要と学んだ。

 その後、タブレットを使って画面上で長方形を描く簡単なプログラムを作った。プログラム作成では班ごとに机を寄せて行われ、児童同士がアドバイスし合って全員がプログラムを完成させた。

 授業を受けた小川大悟君は「最初は命令を間違えて長方形が描けなかったけど、間違いに気付けてできた。面白かった」と興味深い授業だった様子。谷木校長は「今回の図形の授業は今までの教科書とは違った方法で角を求めるもの。プログラミング的思考、アルゴリズムの考え方で、新しい課題解決方法など今までとは違った気付きに結び付けられれば良いと思う」と話している。

 同センター情報・産業教育担当の三田正巳主任研修指導主事は「こうした授業は2回目。初めての内容で提案授業を見てもらう機会をつくり、現場の先生たちに見てもらってイメージをつくってもらいたい」と今後も継続して県内各地で進めていく考えを示した。

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