北上・西和賀

タレント田中さん「岩手は自然の宝庫」 北上でアウトドアフォーラム

トークショーで「岩手は自然の宝庫」と語る田中律子さん
アクティビティー創出を

 いわてスポーツコミッションが主催する県アウトドアフォーラムは5日、北上市川岸のホテルシティプラザ北上で開かれた。タレントでアウトドア愛好家の田中律子さんらによるトークショーやパネルディスカッションなどが行われ、参加者は本県の自然や魅力を生かしたアウトドアスポーツの可能性について考えた。

 県とNPO法人フォルダの共催。豊かな自然を生かしたスポーツアクティビティーを創出し、交流人口の拡大につなげようと企画。県内の行政や観光の関係者ら約60人が参加した。

 トークショーで体験を話した田中さんと、アウトドアに関わって活動している久慈市の下館一樹(ふるさと体験学習協会職員)、田野畑村の赤坂広太(体験村・田野畑ネットワーク職員)、大船渡市の佐藤寛志(みちのくダイビングショップRIAS経営)の3氏が「県内アウトドアの現状と今後の課題と可能性」をテーマにパネルディスカッションした。

 30年以上前に沖縄県で始めたダイビングの魅力にはまり、現在同県に住んでいる田中さんは、自然との触れ合いや環境保護など自身の活動を紹介。その上で「岩手は自然の宝庫なので、アクティビティーがあれば人は来ると思う。いかに遊び、いかに楽しめるかが鍵で、子供たちが駄目と言われずに遊べる環境をつくってほしい」とエールを送った。

 今後の展望として、下館氏は体験を通じた地元の子供たちへの啓発活動を必要視したほか、赤坂氏は事業化に際し小さく始めるよう勧め、佐藤氏は世界に向けダイバーを輩出するまちにしたいと意欲を語った。県の委託を受け同法人が県内市町村を対象に行っている、自然を活用したスポーツアクティビティーに関する調査の中間報告も行われた。

 アクティビティーに関する調査結果が2018年度にまとまる予定を踏まえ、県スポーツ振興課の星野俊一生涯スポーツ担当課長は「自然を生かしたスポーツアクティビティーを創出しスポーツツーリズムにつなげて交流人口の拡大や地域づくりを図りたい。19年度以降、事業化の可能性の高いものをブラッシュアップしていきたい」としている。

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