盛岡でDV防止啓発イベント 演奏や寸劇で呼び掛け 県警音楽隊
県などが主催する「DV(ドメスティック・バイオレンス)防止啓発イベント」は15日、盛岡市のイオンモール盛岡で開かれ、県警音楽隊による演奏や寸劇、リーフレットの配布などを通して、DVの撲滅を訴えた。
県では内閣府の「女性に対する暴力をなくす運動」に合わせ、12~26日を県の運動期間に定めている。
同日は、県警音楽隊が寸劇を交えて「DVは暴力だけでなく、ののしったり、生活費を払わないといった行為も含まれる。早めに相談してほしい」などと呼び掛けたほか、刑事ドラマのテーマソングなど楽曲を披露した。
会場では、県関係者が買い物客にDVの相談窓口などを紹介するリーフレット約500部を配布した。
県内には、12カ所のDV相談窓口が設置されている。県によると、2017年度は県男女共同参画センターなどに1780件の相談が寄せられた。県警にも400件以上の相談があったという。
県若者女性協働推進室の工藤祝子青少年・男女共同参画課長は「女性に対する暴力や人権侵害の現状を多くの人に知ってもらうとともに、被害を受けた人は『仕方ない』と諦めず、相談窓口を活用してほしい」と話していた。
DVに関する相談は県福祉総合相談センター=019(629)9610=や、県男女共同参画センター=019(606)1762=へ。
県の「女性に対する暴力をなくす運動」(12~26日)に合わせ、盛岡市盛岡駅西通のいわて県民情報交流センター(アイーナ)で、パープル・ライトアップが行われている。紫色の柔らかな光で通行人らにDVやセクハラ、性犯罪などの防止を呼び掛けている。
パープル・ライトアップは、女性に対する暴力根絶のシンボルである「パープルリボン」にちなみ、全国各地のランドマークで行われている。
アイーナの点灯時間は午後5時30分から同9時30分まで。啓発イベントの一環で、6階では開館時間にツリーへの「パープルリボン」飾り付けやメッセージボードへの書き込みができる。
施設内にある県男女共同参画センターの担当者は「県民の皆さんに、女性に対する暴力根絶に向けた取り組みについて知ってもらうとともに、防止への意識を高めてほしい」としている。
