花巻

高速道路での事故想定 県警高速隊や関係機関 合同訓練で連携確認【花巻】

高速道路の事故を想定して行われた合同訓練

 雪氷シーズンを前に、県警高速隊や国土交通省岩手河川国道事務所花巻国道出張所は22日、花巻市東和町の釜石道東和インターチェンジ(IC)駐車場で合同訓練を行い、高速道路の交通事故発生時の対応などを確認した。

 冬季間の事故が懸念されることなどから初めて企画。同隊や同出張所の勝長周悟所長、釜石道の維持管理業者テラ(遠野市)などが参加した。

 訓練は、乗用車が中央分離帯や路肩防護柵に衝突して停止する想定で行われ、同隊、テラのそれぞれが先着した場合の2パターンを実施。

 カラーコーンや矢印板の設置、後続車両の誘導、けが人の確認、事故車両の移動、事情聴取、事故処理、規制解除といった一連の現場活動にきびきびとした動きで取り組んだ。

 訓練後の検討会では「実際の現場は通行車両などの騒音がある。大声を出してしっかり意思疎通を図ることが重要」「カーブや坂など、見通しの悪い場所もイメージした方がいい」「自分が逃げられるスペース、周りとの距離感を常に頭に入れておきたい」などの感想が出された。現場活動中の警察官が、実際に事故に巻き込まれた映像も見て危機意識を共有した。

 釜石道では8月31日、東和町田瀬の上り線で、乗用車と大型トラック2台が絡む死亡事故が発生している。同隊の吉田孝夫隊長は「事故関係者、自分たちの身を守ることを第一に行動してほしい。訓練で感じた疑問点や問題を解消し、安全な現場活動につなげてもらいたい」と呼び掛けた。

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