一関・平泉

唐桑→室根神社 勧請の道復元 一関と気仙沼の3団体 トレッキングコースに

トレッキングコースの整備を目指し、笹塞峠で刈り払い作業を行う関係者

 一関市室根町と宮城県気仙沼市の3団体は、室根神社勧請1300年を記念した勧請ルートの復元事業を進めている。1300年前に熊野神を奉った船団が気仙沼市唐桑町に着き、室根山の室根神社に分霊勧請したという故事にちなみ、トレッキングコースとして整備を目指している。

 同事業は、室根まちづくり協議会と唐桑観光ガイドの会、唐桑町まちづくり協議会が協働で実施。唐桑から現在は道として使われていない笹塞(ささふさぎ)峠を通り、同神社に至る道の整備を目指す。

 16日は古道の刈り払い作業が行われ、3団体から11人が参加。一関と気仙沼の両方からスタートし、2時間半かけて約700メートルの山道を切り開いた。

 将来的には唐桑から室根神社、室根から平泉までのトレッキングコースとする計画で、唐桑観光ガイドの会の千葉正樹会長は「熊野神のたどった道なので、熊野古道の延長とも言える。唐桑と平泉のどちらを表参道の入り口とするかなど、議論して盛り上げていければ」と語っている。

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