花巻

笛、尺八 演奏力アップ 技術講習会 県内外の愛好者集う【花巻】

技術講習会で横笛の演奏力向上に努める受講者ら

 県文化財愛護協会(一戸秀光会長)が主催する笛の技術講習会は23、24の両日、花巻市内で開かれた。県内外から約80人が受講し、実技講習や交流発表などで実力アップに努めた。

 愛好家のために同協会が毎年開催している講習会で、両日で21回目。県民俗芸能団体協議会副会長の藤沢清美さんを主講師に、未経験者と初心者、中級者、上級者の横笛4コースと尺八の計5コースに分かれて行われた。従来は横笛のみの講座だったが要望が多かったため、今回初めて尺八コースも設けられた。

 このうち24日は同市花城町のまなび学園で実施され、各コース講師の直接指導で実技講習。2日間の講習の成果を発表する全体会も行われた。

 北上市下江釣子から家族と一緒に受講した瀬川真央君(11)は、初心者コースで「荒城の月」「さくらさくら」などの曲を練習。指導でぐんぐん上達し「伝統芸能に興味があり、踊りもおはやしもできたら格好いいと思って受講した。ここに来る前は(横笛の)音を出すのも難しい感じだったけれど、簡単な曲なら吹けるようになった」と話し、演奏力アップを喜んでいた。

 本県だけでなく秋田や山形、埼玉各県、東京都などからも受講者を集めた人気講座で、年代も小学生から社会人までさまざま。藤沢さんは「上達のためには日々の練習が大事。毎日音を出し指を動かすことを怠ると良い演奏はできない。高校生も受講してくれているが、クラブ活動だけでなく、地域の民俗芸能活動にも生かしてほしい」と話し、それぞれの精進に期待していた。

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