一関・平泉

思い出の味 もう一度 菓子店の元店主・川崎 クッキー作り方指南【一関】

滝澤さん(左)からクッキーの作り方を習う親子連れ

 惜しまれながら閉店した地元菓子店のクッキーをもう一度味わいたいと、一関市川崎町の若者らでつくるはじめのひとこえ実行委員会は23日、いちのせき元気な地域づくり事業の一環として、元店主から直接作り方を習うイベントを川崎市民センターで開いた。

 このイベントは「たきざわおじさんのクッキー作り」。同町薄衣で15年ほど前まで菓子専科たきざわを営んでいた滝澤虔祐さん(75)が、強力粉を材料とした風味豊かなこだわりのクッキーを幅広い年代の参加者42人と共に焼き上げた。

 同実行委の菅原花委員長(27)は「保育園のおやつで滝澤さんのクッキーを味わっていた同世代の仲間と『食べられなくなって寂しい』という共通の思いがあり、イベントを企画した」と話す。参加申し込みが殺到し、定員枠を拡大して午前と午後の2回に分けて開いた。

 同店ではクッキーのほか、看板商品の一つに「川崎の柵」があった。滝澤さんも「店は閉めてしまったが、味を覚えていてくれてうれしい。参加者のうち一人でもパティシエになってくれたらいいですね」と話していた。

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