降雪期間近に 大イチョウが落葉 北上
26日の県内は高気圧に覆われ、全般に晴れ間が広がった。北上市内では大イチョウが一斉に落葉し、降雪シーズンの到来を予感させた。
同日の県南部は晴れて平年より暖かな朝を迎えた。日中も気温が上がり、北上市では最高気温が12・1度と11月中旬並みの暖かい空気に包まれた。
先週末に冷え込んだことが影響してか、同市二子町下川端の民家敷地内では、樹齢約600年と推定される市指定天然記念物「二子町下川端のイチョウ」が、25日から26日にかけ一斉に落葉した。
地元では、葉が落ち切った後に本格的な降雪期に入るとの言い伝えがある樹高約25メートル、幹回り約8メートルの巨木。26日はわずかに枝に葉を残すばかりとなった大イチョウを中心として、黄や緑に色づいた葉が直径40メートルほどの範囲に広がる美しい光景が見られた。
落葉は例年より1週間程度遅いということで、所有する家人は「本格的に雪が降る便りで、また寒い冬がやって来る」とほうきで落ち葉をはく作業に追われた。
盛岡地方気象台によると、27日の県内は高気圧に覆わ晴れるが、気圧の谷の影響で内陸は次第に下り坂となる見込み。