北上・西和賀

児童の伝統芸能継承支援 北上・照岡小PTA 文科大臣表彰受賞

地区の敬老会で伝統芸能の門岡念仏剣舞を披露する照岡小児童。PTAも全面的にバックアップしている=9月16日、北上市稲瀬町

 2018年度優良PTA文部科学大臣表彰に、北上市立照岡小学校PTA(高橋英生会長、会員41人)が本県で唯一選出された。北上市稲瀬町と奥州市江刺稲瀬の児童が両方の伝統芸能継承に取り組み、PTAも全面的にサポート。地区行事でも、地域の各種団体などと連携した活動が高く評価された。

 同校は両市境にあり北上、江刺双方から児童53人が通う。全校で江刺の伝統芸能佐野向神楽に取り組み、運動会や地区の行事で発表。北上の門岡念仏剣舞も稲瀬地区交流センターで学び敬老会、校内学習発表会で披露している。

 発表などの際はPTA会員が総出で衣装の着付けや準備などに当たっている。地区行事の樺山まつりや稲作体験、世代間交流などにもPTAとして積極的に参加。各種団体と共に盛り上げに一役買っている。

 学校図書館ボランティアと連携して児童に読み聞かせし、子供たちの読書活動を推進。早朝の学校敷地内の除草や資源回収にも協力している。会員の活動への意識が非常に高く、これら長年にわたる地域と密着した活動が認められた。

 表彰式は21日に東京都内で行われた。高橋会長は「地域、学校、PTAが一体となって頂いた賞。ずっと続けていることが認められたのは誇らしい」と喜びを語り、「会員同士が密に交流し、協力し合い小規模校ならではの活動ができている。今後も地域との関わりを大事にしながら活動していきたい」と決意を新たにする。

 大江幸銅校長は「学校だけでなく北上、江刺両方で子供たちが関わる行事に協力いただき、支えてもらっている。PTAの存在は大きく、本当にありがたい」と話している。

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