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石割桜 冬の装いに 盛岡 職人9人が雪囲い作業

本格的な冬に備え、石割桜の幹にこもを巻く職人

 盛岡市内丸の盛岡地裁前にある国の天然記念物「石割桜」の雪囲い作業が28日、市内の造園業者によって行われた。冬本番を前に、厳しい寒さから樹木を守るため、周囲約4・6メートルの幹に幾重にもこもが巻かれ、枝には雪つりが施された。

 石割桜は、樹齢350年以上と推定されるエドヒガン。雪囲い作業は、約80年にわたり請け負っている同市の「豊香園」の職人9人が石の割れ目にわらを詰め、約20枚のこもをたくましい幹に巻き付けた。雪の重みで枝が折れないよう、中心部には高さ約15メートルの支柱2本を設置。縄を放射線状に張り、手際よく枝をつった。

 同社によると、今年は例年より1週間ほど遅い作業となった。藤村尚樹代表取締役(43)は「(石割桜には)幾つか花芽も付いている。冬の間ゆっくり休んでもらい、春にきれいな花を咲かせてほしい」と話していた。

 雪囲いは来年3月中旬に取り外されるという。

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