一関・平泉

練習した分上手に 縄跳び元世界チャンプ黒野さん 山目、赤荻小で指導【一関】

赤荻小で児童に縄跳びのこつを指導する黒野さん(右)

 縄跳びの競技「ロープスキッピング」の元世界チャンピオン・黒野寛馬さん(28)=東京都在住、ワコール所属=が28日、一関市立山目、赤荻各小学校を訪れた。児童に大会さながらのパフォーマンスを披露したほか、縄跳びが上達するこつを実演を交えて指導した。

 赤荻小3~6年生に対する授業では、黒野さんが最初にさまざまな技を実演。「縄は結構短くする。縄を踏んだ時にロープの先がみぞおち辺りにあるとよいと言われる」「前跳びは肩と肘を固定し、手首だけで縄を速く回す」と、速く、回数多く跳ぶこつを説明した。ただ跳ぶだけではなく、片足を高く上げたり、縄を回しながら両手を左右から前後、さらに後方へと組み替えたりもしてみせ、最後は縄を体に巻き付けてポーズを決めた。

 児童は五重跳びなど目にもとまらぬ技の連続に「体が浮かんでた」「縄が見えない」と目を丸くした。各自で二重跳びや三重跳びに挑戦し、黒野さんから指導を受けた。

 黒野さんは12月15、16の両日に都内で行われる全日本選手権で発表予定のパフォーマンスで授業を締めくくり、「縄跳びは好き嫌いに関係なく、練習した分だけうまくなる。冬に頑張ってほしい」と児童に呼び掛けた。

 阿部亮太君(6年)は「縄跳びについてたくさん学べ、ちょっとしたこつで技ができる気がした。体育での縄跳びが楽しみになった」、松本暖奈さん(同)は「パフォーマンスがすごかった。二重跳びがうまくなりたい」と感想を語っていた。

 黒野さんは愛知県西尾市出身。筑波大在学中にロープスキッピングを始めた。2014年から17年まで全日本選手権で4連覇、14年の世界選手権では個人総合優勝を果たすなど活躍。16年リオ五輪ではバスケットボールなど複数の正式種目でハーフタイムに出演した。

 本県には大学生の頃から東日本大震災被災地の復興支援で何度も足を運んでいる。今回は学校側の依頼を受け、山目、赤荻の2小学校で同日に計4回指導した。

 黒野さんは「子供たちは縄跳びの難しさを知っている分、簡単にやって見せるとびっくりする。楽しんでもらえてうれしい。東京五輪でもパフォーマンスしたいので認知を進めたい」と話した。

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