北上・西和賀

3年生最後の大舞台 北上翔南高鬼剣舞部 練習に熱 来月16日京都で全国フェス

全国高校生伝統文化フェスティバルに向け練習に励む北上翔南高鬼剣舞部の2、3年生

 北上市の県立北上翔南高校鬼剣舞部は、12月16日に京都市の京都コンサートホールで開かれる2018年度全国高校生伝統文化フェスティバル(文化庁など主催)に出演する。17年度全国高校総合文化祭郷土芸能部門で優秀賞・文化庁長官賞を受賞するなどの成果が高い評価を受け、招待された。3年生の最後の大舞台を成功させようと、練習が熱を帯びている。

 伝統文化継承に取り組む全国トップレベルの高校生を集めて交流につなげる祭典で、出演は13、14年度に続き3度目。同部が出演する伝統芸能選抜公演は同フェスのメインプログラムで、「郷土芸能」「日本音楽」「吟詠剣詩舞」の各部門から全国の学校など8団体が舞台に立つ。

 披露するのは、10月の県高文祭郷土芸能発表会で最優秀賞に輝いた組踊り。主に▽一番庭▽膳舞▽カニむくり▽八人加護―で構成する。

 2、3年生32人が出演予定。例年なら3年生は引退だが、同フェスのため週1回集まって後輩と練習を重ねている。県高文祭での反省を踏まえ、練習から気合のこもった掛け声を出し、ミスをなくすよう調整しているという。

 出演の決め手となった全国高文祭は、県大会で翌年度の出場権を争う独特な方式。高評価を得るには2年がかりのため、部員の思い入れは強い。八重樫茉緒部長(3年)は「北上市と近隣だけに伝わる芸能を素晴らしい会場で見てもらう機会。練習の集大成となるので、後輩にも手本を示す演技ができれば」と意気込む。

 新体制で部長となる中家舞さん(2年)は「技術だけでなく精神面も指導し、仲良く活動してくれた3年生。一緒に練習できる時間も残り少ないが、公演をより良いものにしたい」と思いを語っている。

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