一関・平泉

はるかに甘い 一関・狐禅寺小岩さん方 収穫が最盛期

一関市狐禅寺の園地で栽培した「はるか」を手にする小岩さん。「評判はかなり良い。この味を皆さんに届けたい」と意気込む

 本県生まれのリンゴ品種「はるか」が、収穫の最盛期を迎えている。JAいわて平泉りんご部会長の小岩克宏さん(57)は一関市狐禅寺の園地で栽培しており、「今年は蜜入りが良く、玉伸びも順調。しっかり養分をためた状態で収穫できそうだ」と手応えを語る。

 「はるか」は本県で開発された黄色の晩生種。糖度と蜜入り指数が高い物は「冬恋」とブランド化されている。県内リンゴ農家が会員登録する岩手冬恋研究会では、2017年産冬恋・はるか選果販売実績が1億円の大台を突破するなど、需要は年々高まっている。

 小岩さんは6年ほど前から「はるか」を手掛けており、今年は20アールで栽培。岩手冬恋研究会の仲間と共に講習会などを通じて技術を高めてきた。「1玉で1000円する物もあるなど、リンゴとしての単価は日本一。それでも売れる。JAからは数が足りないと言われる」と、消費者からの人気ぶりを実感している。

 小岩さん個人でも「はるか」をギフトとして販売しており、沖縄など全国各地から引き合いがあるという。「評判はかなり良い。色、ジューシーさ、甘さ、蜜入りなど本当にびっくりされる。1回食べたらはまってしまう人が多い」と話す。

 JAいわて平泉によると、11月20日から12月7日までが出荷・搬入期間となっている。小岩さんは12月5日までに収穫したい考え。「今年は10月に若干寒かった分、蜜入りが良くなった。この味を皆さんに知ってもらいたい」と話し、手塩に掛けて育てたリンゴを消費者に届けようと意気込んでいる。

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