五輪出場とメダル獲得 国際フェアはなまき 競歩の高橋選手が決意
国際フェアINはなまき2018(花巻国際交流協会主催)は2日、花巻市葛の市交流会館で開かれた。同市出身でリオデジャネイロ五輪陸上男子20キロ競歩代表の高橋英輝選手(26)=花巻北高―岩手大―富士通=による講演が行われ、大舞台で実力を出し切るための練習や目標を力強く語り、「皆さんの応援を力に変えられるアスリートになれるよう精いっぱい頑張りたい」と2020年東京五輪への出場とメダル獲得を目指して練習に励む決意を示した。
同フェアは来場者に諸外国の文化を見聞きし、体験してもらうことで同市の海外の姉妹都市との国際交流活動の周知と、外国人市民らとの交流を図る狙いで開催された。青少年海外派遣生による研修報告、ステージ発表、世界の料理・物産の販売など多彩なイベントが設けられ、多くの市民が異文化に親しんだ。
このうち高橋選手の講演は、同市が20年東京五輪・パラリンピックの「復興ありがとうホストタウン」に登録された記念行事として行われた。
「世界で戦うために」と題して講演した高橋選手は五輪出場の内定を得るには19年2月の日本選手権で優勝し、続く9月のドーハ(カタール)世界選手権で上位成績を収めることが条件という。「東京五輪まで残り600日だが、日本選手権までは3カ月しかなく、時間が限られている。世界と日本の差を知ることが重要だ」と語り、これまで経験した海外でのレースや練習環境の海外との差異を紹介した。
自身初のリオ五輪では実力を出し切れなかったが、直後に臨んだ岩手国体で優勝できたことに触れ、「リオでは調子が上向きにならないままスタート地点に立つことになり悔しい思いをした。岩手国体は調整が十分でないながらも優勝することができ、競技を続けるモチベーションとなった」と振り返った。
東京五輪出場に向けては「皆さんの応援を力に変えられるアスリートになり、笑顔でスタート地点に立ちたい」と力強く目標を語った。