JR釜石駅一部改修へ W杯向け利便性向上 屋根増築、通路壁面塗り替え【岩手】
2019年のラグビーワールドカップ(W杯)釜石開催に備え、JR盛岡支社は、釜石市鈴子町の釜石駅を一部リニューアルする。ホームの屋根増築や構内通路の壁面の塗り替えを行い、さらなる利便性向上を図る。
同支社によると、これまでの屋根(約40メートル)では蒸気機関車「SL銀河」の車両がはみ出していたことから、1、2番線ホームの屋根を約60メートル増築する。約100メートルに延長することで、乗客が雨にぬれないよう配慮する。
このほか、構内通路の壁面をれんが調に仕上げ、グッズなどの展示スペースを設置する。床や天井を明るい色に塗り替え、照明も新しく取り換えることで明るい空間に整備し、快適な雰囲気を演出する。
リニューアル工事は、いずれも10月29日に着工。屋根は来年1月中旬、通路は同3月上旬に完了する見通しとなっている。
同駅は11年3月の東日本大震災の津波で1階の通路が浸水し、同4月に復旧した。
石田亨支社長は「山田線(宮古-釜石間)の三陸鉄道移管やラグビーW杯で多くのお客さまが来ることが見込まれるため、快適な駅を目指したい」としている。