奥州・金ケ崎

「軟らかく つるつる」 小中学校で米めん給食 開発者と味わう【奥州】

さくらかわ米めんが給食に登場。開発した千葉さんと一緒に食べる佐倉河小5年生

 奥州市水沢佐倉河の農業千葉政三さん(75)がコメの消費拡大に向けて開発した「さくらかわ米めん」を使った給食が4日、市内4小中学校で提供された。同日は千葉さんが佐倉河小学校(佐々木竜哉校長、児童260人)の給食に同席。一緒に食べた児童らは軟らかくて歯触りも良いと早々に平らげていた。千葉さんは児童たちの笑顔を見て「より一層広めていきたい」と自信を深めている。

 さくらかわ米めんは、千葉さんが2015年度に「食の黄金文化・奥州提案モデル事業補助金」を受け、山形県真室川町の農事組合法人りぞねっとと共同開発。乾麺と生麺の間の中間麺で、平打ちに仕上げている。同市水沢の産直来夢くんで家庭向けの4種類が販売されている。

 同日は、東水沢学校給食センターが給食用の米めん20キロを使った「米めんたまごスープ」を、4小中学校に提供した。同校では千葉さんの水田で指導を受けて5年生が米作りを体験しており、千葉さんは5年1組の児童22人と一緒に給食を味わった。

 児童は米めんをスープから取って食べ、「おいしい」とにっこり。千葉さんも「軟らかくて、つるつる感がある。こうして出してもらうとうれしい」と喜んでいた。

 佐藤悠夢君(11)は「つるっと食べられてかまなくてもいいので、食べやすい。家でも食べたいと思う」と、すっかりお気に入りの様子だった。

 千葉さんは「自分たちが働いてコメを作ったという意識もあったと思う。米めんをさらに広めたい」と話していた。

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