一関・平泉

新年彩る満開の桜 毛越寺 飾り花作りが最盛期【平泉】

常行堂に飾る雑木の枝先に桜の花飾りを取り付ける毛越寺の職員

 平泉町の毛越寺(藤里明久貫主)で、新年に向けた準備作業となる桜の飾り花作りが最盛期を迎えている。和紙を使い八重桜をかたどったもので、年越しを前に28日ごろから境内にある常行堂などに飾り付けられる。

 桜の花は300個作られ、常行堂に飾る高さ約1・7メートルの雑木2本に取り付けられるほか、開山堂や位牌(いはい)堂を彩る物や、国重要無形民俗文化財「延年の舞」で童子が手にして舞う小道具としても利用される。

 11月中旬に始まった作業は大詰めを迎え、7日は同寺職員4人が花びらの形に型抜きして縁を染料で赤く染めた和紙を10枚重ねて貼り合わせ、丸く形を整えて一輪ずつ花に仕上げた。雑木の枝先には緑に染めた和紙で作った葉も飾り付けられ、作業場は一足早い春の装いに包まれていた。

 同寺では今後、年末に向けて新年を迎える準備が本格化し、28日は鏡餅用の餅つきや山門への大しめ縄飾り付け、30日には破魔矢や熊手など縁起物の加持祈祷(きとう)などが行われる。

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