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藤野が制す 全日本フェンシング男子フルーレ

男子フルーレで優勝し喜ぶ藤野大樹=9日、東京都新宿区の東京グローブ座(代表撮影)

 フェンシングの全日本選手権(個人戦)は9日、東京グローブ座で各種目の決勝が行われ、男子エペは見延和靖(ネクサス)が伊藤心(自衛隊)を下し、3年ぶり2度目の優勝を果たした。

 フルーレの女子は東晟良(日体大)が上野優佳(星槎国際高)を破って連覇。男子は藤野大樹(デンソー岩手)が上野優斗(中大)に競り勝って3年ぶりに制し、この種目最多となる4度目の優勝を遂げた。

 サーブルの女子は江村美咲が向江彩伽との中大勢対決を制して初優勝。男子は徳南堅太(デロイトトーマツ)がストリーツ海飛(鹿児島ク)に勝ち、7年ぶり2度目の制覇。女子エペは山田里衣(なとり)が寺山珠樹(京都・乙訓高)を破って初優勝した。

フルーレは花形 藤野大樹

 スランプだったので、すごくうれしい。この舞台に戻ってこられた。男子フルーレは日本の花形種目。盛り上がった試合になって良かった。


劇場でフェンシング、上々の反応

 今大会の決勝は劇場として知られる東京グローブ座で開催。色鮮やかな照明や軽快な音楽、ダンスのパフォーマンスなど、普段はミュージカルが行われる舞台ならではの派手な演出が繰り広げられた。観客の反応もおおむね良く、「非日常の体験をつくりたい」と意気込んでいた五輪メダリストの太田雄貴・日本協会会長の狙い通りの運営となった。

 男子サーブルで優勝した徳南が「お客さんが盛り上がってくれて試合がしやすかった。自分の力を出せた」と話すなど、選手の士気もいつも以上に高まった様子。選手の腕に計器を着けて測った試合中の心拍数を表示したり、大画面を使ってルール解説を行ったりするなど、フェンシングの新たな観戦スタイルを提案する大会にもなった。

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