北上・西和賀

多種多様なキノコ約40点 八重樫さんが写真展【北上】

多種多彩なキノコの写真を展示している八重樫さん

 北上市上江釣子の八重樫健一さん(68)のキノコを中心とした写真展が、同市の江釣子地区交流センターミニギャラリーで開かれている。八重樫さんが写した多彩なキノコの写真が、来場者の関心を誘っている。

 八重樫さんはキノコ採り40年以上の大ベテラン。今回は「奥羽山系の恵に感謝」と題し、同市和賀町から西和賀町の北本内川、花巻市東和町を中心に1993年から現在まで撮りためた約40点を展示した。

 写真はボリューム感たっぷりのナメコやブナハリタケ、ナラタケ、マツタケ、アミノメ、コウタケなど多種多様。八重樫さんは「今年は全体的に豊作。ナメコなどがよく採れた」と満足げに語り、来場者も足を止めてじっくりと観賞していた。

 一方で「20年前とは全然違い崖崩れ、土砂崩れで道路が寸断されて奥まで入れないケースも多くなり、行けなくなった沢も多くなった。キノコ採りも難しくなっている」と、自然環境の変化も感じているようだ。

 このほかシラネアオイなどの花々、紅葉の風景、岩手国体で天皇・皇后両陛下が北上を訪れた際の写真、キノコ採りの際に使う籠、ピッケルなどの道具も併せて出展している。

 展示は今月末まで。八重樫さんは「なかなか市場に出ず、食にできないキノコの写真をぜひ見てほしい」と呼び掛けている。

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