学校給食甲子園優秀賞 水沢南小考案の献立 地元食材ふんだんに【奥州】
第13回全国学校給食甲子園(9日、東京都)で、奥州市立水沢南小学校の栄養教諭小野寺真由美さん(43)と調理師小原紅美さん(48)が地元の農畜産物を使用し調理した献立が優秀賞に選ばれた。同市からの入賞は初めて。2人は「児童に笑顔で食べてもらうことがうれしい」と地元食材を使ったおいしい給食の提供を改めて誓っている。
NPО法人21世紀構想研究会の主催で、今回は学校給食を調理している全国の学校、給食センターから応募された1701の献立の中から書類選考で47都道府県の54代表、続いて12ブロックの24代表、さらに決勝戦出場の12代表が選ばれた。
小野寺さんと小原さんの献立は▽モーっと食べたい豆ピラフ▽はっとうふキッシュ▽じゅうねん長生き!胆沢ピーマンのえごまサラダ▽奥州野菜のミネストローネ▽赤い誘惑(リンゴ)-の5品。地産地消の取り組みとしていずれも地元の食材を使用。牛肉と大豆に雑穀を入れたピラフ、郷土料理の「はっと」と豆腐のキッシュ、体に良い脂質やミネラルが豊富で方言で「じゅうねん」と呼ばれているエゴマとピーマンを使ったサラダなど。決勝戦では、60分の制限時間内で調理から片付けまでを2人で行った。
小野寺さんと小原さんは12日、西前和恵校長と共に市役所江刺総合支所を訪れ、田面木茂樹教育長に入賞の喜びを伝えた。
小野寺さんは「決勝戦では、見た目と味が好評だった。食材が豊富だと評価された」、小原さんは「決勝までは不安だったが、終わってみれば、貴重な経験だった」と入賞を報告し、田面木教育長は「給食は子供たちの体をつくるのに大切。これからもおいしい給食を作ってください」と期待を込めた。
小野寺さんは「いつも子供たちにおいしい給食を提供することにこだわっている。子供たちが笑顔でおいしいと言って食べてもらうことを考えている」と話し、今後も入賞した献立を取り入れた給食を提供していく予定だ。
