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三陸鉄道「リアス線」 来年3月23日、全線開通 宮古―釜石間 上下11本に増発

 三陸鉄道(宮古市、中村一郎代表取締役社長)は、2019年3月23日に全線開通する「リアス線」のダイヤを発表した。

 東日本大震災で被災したJR山田線から移管される宮古-釜石間では、震災前より3本増発し上下各11本を運行。第三セクター鉄道としては国内最長となる久慈-盛間の163キロを結ぶ直通列車は、上り3本、下り2本で所要時間は4時間21~同38分となる。

 移管区間のほかには、岩手船越-宮古間で下り1本を運行。朝の通勤・通学時間帯の利便性向上を図る。

 盛-宮古間は上下5本(上り2本、下り3本)、釜石-久慈間は上下3本(上り1本、下り2本)となる。盛-釜石間は上下各11本、宮古-久慈間は上下各12本を運行。宮古-岩泉小本間に平日夜、上下各1本を新設する。宮古発は午後9時24分、岩泉小本発は午後10時10分。

 開通日の3月23日は、移管区間で記念列車を運行。新ダイヤは同24日から適用される。記念列車の乗車は抽選で、今後詳細を発表する。

 宮古-釜石間は、震災による津波で約8・5キロが流失。13駅のうち7駅が被災した。駅舎は磯鶏と津軽石を修繕し、織笠、浪板海岸、鵜住居を新設。残る陸中山田と大槌は、地元自治体が工事を進めている。宮古市では新たに八木沢・宮古短大、払川の2駅を整備する。三陸鉄道は「買い物や通学など、さまざまな地域の足として利用してほしい」としている。

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