一関・平泉

全国大会で努力賞 即席麺小学生レシピコン 阿部君(赤荻6年)の「ガパオ麺」【一関】

今年度インスタントラーメン小学生レシピコンクール全国大会で努力賞を受賞した阿部君

 2018年度インスタントラーメン小学生レシピコンクール全国大会で、一関市立赤荻小学校6年の阿部悠君(11)の作品「エスニック香るガパオ麺」が努力賞を受賞した。初出場で全国初入賞を果たした阿部君は「ちょっと悔しかったけれど楽しめた。この料理をいっぱい作って上手になりたい」と話している。

 同コンクールは日本即席食品工業協会が主催し、農林水産省、日本栄養士会が協力。身近な材料による食育が目的で、全国の小学4~6年生を対象に毎年行われている。阿部君は11月の札幌大会で優秀賞を獲得し、北海道・東北地区代表として全国大会に進出した。

 全国大会は9日に東京都で開かれ、阿部君を含め地区大会で優秀な成績を収めた小学生14人が出場。おいしさ、栄養バランス、盛り付け、手軽さ、独創性を基準に採点され、各賞が決まった。

 阿部君は札幌大会後、ガパオ麺に載せる卵を特に研究して全国大会に臨んだ。電子レンジで目玉焼きをきれいに作ろうと、卵が加熱中に爆発しないように黄身を竹串で数カ所刺し、何分温めればちょうどいいか何度も試した。自宅練習では成功していたが、本番は消費電力が自宅の物と違う電子レンジだったために2個失敗してしまい、残り2個は補助の栄養専門学校生にフライパンで半熟に作ってもらったという。

 ただ、「麺は素早く上手にできたので良かった」と手応えも感じた様子。母親と一緒に試食し、「いつもと変わらない味だった」とおいしさを改めて実感したようだ。

 農林水産大臣賞(最優秀賞)を狙っていた阿部君は、結果について「努力賞かぁ、という感じ」と少し残念そうにしながらも、「悔しかったけれど楽しめた。いろんな所に行き、いろんなことを知って楽しかった」と笑顔を見せる。

 独創性あるレシピができたのは一昨年の同コンクールを経験した姉のアドバイスが大きかったことから「今回の受賞は土台を築いてくれた姉のおかげ」と感謝。最近は小学1年の弟も料理を始めたといい「弟に僕の経験を伝え、いい賞を取ってもらいたい」と、きょうだい全員の同コンクール出場を夢見ている。

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