一関・平泉

雪踏みしめ往時再現 骨寺村荘園 中尊寺米納め【一関】

骨寺村荘園遺跡内で取れた新米を中尊寺に納めるため、本寺川沿いを進む人々の行列

 一関市厳美町本寺地区の骨寺村荘園遺跡内で取れたコメを平泉町の中尊寺に納める第12回「骨寺村荘園 中尊寺米納め」(本寺地区地域づくり推進協議会主催)は16日に行われ、参加者約80人が先人の営みや歴史を感じながら新米を担いで中尊寺まで練り歩いた。

 骨寺村は、平安時代末期から室町時代まで中尊寺経蔵の別当領として、経蔵を経済的に支えた土地といわれている。米納め行事は当時の様子を再現する行事。中世から続く伝統的な農村景観の継承と平泉とのつながりを深めようと、2007年から行われている。

 今年は米俵30キロ分と米袋5キロ、同地区特産の「南部一郎かぼちゃ」2個、まきを準備した。午前9時ごろ、同協議会の佐々木勝志会長や勝部修市長らを先頭に、白装束をまとった県内外の荘園米オーナー、地元住民らが行列を成して駒形根神社を出発。ほら貝を吹き鳴らしながら本寺川沿いの雪道を進み、中尊寺に向かった。到着後は同寺本堂で貢納式が行われ、無事にコメを納めた。

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