はなまき小判 利用は全体の4割 開始2カ月、おおむね順調
花巻商工会議所(髙橋豊会頭)は、地域商品券「はなまき小判」の利用状況をまとめた。販売、利用開始から2カ月間で使用されたのは全体の約4割に当たる約3万2000枚で、利用はおおむね順調という。年末年始、年度末と今後さらなる利用が見込まれるものの例年数百枚が使われずに残ることから、同商議所は利用忘れがないよう注意を促している。
同小判は消費による地域活性化を狙って毎年発行。1000円分の買い物ができる同小判1枚を920円で販売し、80円の特典を設定した。2018年度は例年と同じ8万枚を販売。販売初日の10月18日から利用も始めた。
まとめによると、利用可能登録店から同商議所に寄せられた使用済み小判の精算枚数は11日現在3万2519枚で、利用率は40・6%。同商議所創立70周年記念で2万枚を上乗せして販売した17年度の同時期を5ポイントほど下回ったが、発行枚数が同じだった16年度に比べると1ポイント上回った。
昨年度の最終利用率は99・22%。半数以上はスーパーやホームセンターなどからの精算で、市民ら小判購入者の多くが食料品や日用品といった生活必需品に使用したことが分かる。例年同様の傾向といい、少なからず市民の日常生活の負担軽減につながっていることがうかがえる。
ここ数年は最終利用率が99%を超えているが100%には至らず、昨年度は785枚、16年度は422枚が使用されないままだった。使用できるのは19年3月18日までの3カ月間。同商議所担当者は「たんすにしまい込んで使い忘れたという声をよく聞く。もう一度確認して効果的に使用するようお願いしたい」と話している。