北上・西和賀

ふるさと納税「誰かのために」 北上 思いやり型返礼品

 北上市のふるさと納税返礼品事業を受託する北上観光コンベンション協会のふるさと納税専門チーム「きたかみチョイス」(登内芳也プロジェクトリーダー)は、今月から障害者施設や地域コミュニティー活動などを支援する「思いやり型返礼品」を始めている。寄付者自身に恩恵はほとんどないが、「誰かのために」役立てる新しい寄付の形式。きたかみチョイスでは県内、全国に波及させたい考えだ。

 市へのふるさと納税寄付は年々増加し、2017年度は初めて10億円を突破。寄付者は寄付額の3割以内で北上産野菜などの農産物、加工品、各種地場産品を返礼品として受け取っているが、中には返礼品を子供たちや福祉のために寄付したり、「子ども食堂」の運営に役立てたりするケースもあり「誰かのために」と寄付を望む声もあった。

 東日本大震災など災害時などに見られるように、見返りを求めない寄付者は全体の5~10%いると見込まれ、きたかみチョイスもこの点に着目した。

 思いやり型返礼品のタイプは大別して3種類。障害者福祉施設やコミュニティー活動団体運営などに役立てる「協賛型」24個、子育て支援団体や高齢者施設のホームページ作成、高齢者向け商品づくりを後押しする「あしなが型」4個、障害者施設などで作製されたり地域弱者支援向けの製品などを返礼品として受けたりする「支援型」21個を設定した。

 支援型には多くの自治体で取り組んでいるが、見返りがあまりない協賛型は県内初とみられる。登内リーダーは「モノがなくて返礼品を出せない団体も、これでふるさと納税のテーブルに着くことができる。各団体の自主財源確保、補助を出す市の負担軽減にもつながる」と強調する。

 さらに「ふるさと納税は本来、寄付の制度。年間10回ふるさと納税している人が1回でも、こうした形で寄付してくれれば。思いやり型返礼品を全国に波及させ、『誰かのために』と寄付するようなムーブメントにしていきたい」と話している。

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