水質調査継続し21年 大迫 内川目小に知事感謝状【花巻】
花巻市大迫町の内川目小学校(志田知美校長、児童23人)は、「水生生物による水質調査」に継続して取り組み、地域の環境保全意識の高揚を図ったとして県知事感謝状を受けた。
同校は1985年に初回の調査を実施し、中断した時期があったものの2016年度に再開。18年度で連続3年間、計21年間実施している。今年度は全校児童が7月に学校前の小又川で調査に取り組んだ。
贈呈式は19日に同校で行われ、児童会長の小松礼人君(6年)、吉田新一朗君(5年)に感謝状や副賞の水生生物調査道具一式が贈られた。小松君は「ヘビトンボやカゲロウが見つかり、内川目の川はきれいだと分かった。これからもずっと守っていきたい」、吉田君は「生物を探したり見つけたりするのが楽しいし、きれいな川があってうれしい。道具が増えたので来年もみんなで調査を頑張る」と語った。
同校は、児童でつくる「早池峰山愛護少年団」が山開きを前に清掃を行っているほか、今年度は景観学習や森林学習を通じて地域の豊かな自然を再確認した。志田校長は「環境学習、環境保全活動に長い間取り組んできたことが認められた。地域の協力にも感謝しながら、早池峰の麓にいる誇りや郷土を愛する心を育てたい」と話していた。