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バスケット U―16に本県から2人 一関工高・菅原選手/花巻中・菅野選手

「周りの選手と高め合えるように頑張りたい」と意気込む菅野選手
「チームの勝利に貢献したい」と闘志を見せる菅原選手
世界舞台に活躍期す

 2019年1月1日からチェコで開催されるバスケットボールの「クリスタル・ボヘミアカップ」に出場するU-16日本代表選手に、本県から奥州市前沢出身で一関工高の菅原佳依(1年)、花巻中の菅野ブルース(3年)両選手が選ばれた。U-16には全国の高校1年生7人、中学3年生5人の計12人を選出されており、菅原、菅野両選手は気持ちを高めつつ、世界舞台に向けてさらなるレベルアップを図っている。

 菅原選手は小学1年生の時に両親の影響で、兄の隼輔君(一関工高3年)と共にバスケを始めた。前沢中時代はセンターとして活躍し、卒業後は兄を追って一関工高へと進んだ。

 身長190センチ、体重80キロと体格に恵まれ、一関工ではパワーフォアードとして活躍。インサイドからの攻めだけでなく、アウトサイドからのシュートを放つなどシュートエリアは広い。

 現在は第71回全国高校バスケットボール選手権大会(23日開幕、東京都)への調整を重ねながら、ウエイトトレーニングを積んで下半身と体幹を強化し、当り負けしない体づくりに励む。

 一関工高の後藤靖宏監督は菅原選手の技術はもちろん、プレーヤーとしてのメンタル面を高く評価。「体を張ったプレーやルーズボールを最後まで追う気持ちなどの泥臭さが選手としての良さ」とし、「U-16では練習や試合に対する姿勢など精神面も学び、チームメートの派手なプレーに影響されず、自分らしい堅実なプレーを貫いてほしい」と教えの子の飛躍を期した。

 菅原選手は「(選ばれた時は)驚いた反面、強豪校に所属する選手とチームを組めるのはうれしい」と語り、「代表チームの中では自分は小さい方。中だけでなく、かわして外からシュートを打つことも求められる。地味な部分をしっかりやって、チームの勝利に貢献したい」と力を込める。

 8歳まで米国に住んでいた菅野選手はテレビで見たNBAに憧れ、小学3年から本格的にミニバスを始めた。今年4月に陸前高田市立高田第一中から花巻中に転校し、チームの中心選手として県中総体3位に貢献した。

 シュートレンジが広く、パスのさばきもうまいオールラウンドプレーヤー。同校ではセンターだが、高身長選手がそろう代表チームではフォワードとして選出された。

 同校男子バスケットボール部顧問の佐藤寿彦教諭は「研究熱心で戦術理解も早く、ディフェンスも含めて何でもできるタイプ。勉強や生活をおろそかにしないのも良いところ」と分析し、「高いレベルのプレーを経験し、さらに幅を広げてほしい」と期待を寄せる。

 体力面の強化を課題に挙げ、現在クラブチームで練習している菅野選手。192センチ、70キロの細身の体は、まだ身長が伸びており、「日本代表の自覚を持って堂々とプレーし、同世代のライバルたちとお互いに高め合えるように頑張りたい。将来は誰にも負けない選手になりたい」とステップアップを誓っている。

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