県内外

釜石、唯一の震災被災地会場 東京、横浜に次ぐ人気チケット

受け入れ準備着々

 世界中のファンが待ち望んだラグビーワールドカップ(W杯)が、いよいよ今秋開催される。釜石市の釜石鵜住居復興スタジアムでは、「フィジー-ウルグアイ」「ナミビア-カナダ」の2試合が行われる。選手・監督をはじめ、国内外から多数のファンの来県が見込まれる中、“オール岩手”で大会を成功に導こうと県内関係者が準備を進めている。

 本県では2017年、146の関係機関・団体でラグビーW杯釜石開催実行委員会を組織。円滑な運営や地域経済の活性化を目指し、大会成功へ取り組みを展開している。

 喫緊の課題は、国内外からの観光客の受け入れ態勢の構築。組織委員会は具体的な売れ行きを明らかにしていないが、釜石会場のチケットは東京、横浜に次ぐ人気の“プラチナチケット”。東日本大震災の被災地での試合に世界の注目が集まっている。2日間の試合で見込まれる来場者は、各1万6000人。昨夏に鵜住居復興スタジアムの常設部分6000席が完成し、本番までに仮設1万席が整備される予定だが、円滑な大会運営のためには交通輸送や安全確保の体制強化が必要不可欠だ。

 実行委の計画では、鉄道の増便を要請するほか、県内の主要駅と会場を結ぶライナーバスの運行を予定している。自家用車に対しては、会場から北側、西側、南側の3カ所にパーク&ライド駐車場を設置し、シャトルバスを運行する。7月には釜石会場で本番を想定したテストイベントを行い、交通輸送や警備、運営など一連の流れを確認することで万全を期す。

 県ラグビーW杯2019推進室の高松秀一大会運営課長は「1万6000人もの来場者に適切に対応できるか否かが、今後の課題。悪天候時の運営の判断も含め、安全面を重視して準備していく」と気を引き締める。

 ソフト面では、インバウンド(訪日外国人旅行者)対策が最重要課題だ。実行委は外国人とのコミュニケーションツールとして、英語とイラストで情報を分かりやすく伝える「ユニークアイコン」を作製した。カード支払いの可否や禁煙の注意、東日本大震災被災地への支援に感謝するデザインなど多種多様で、宿泊・飲食店や観光施設などでの活用が期待されている。監修した希望郷いわて文化大使の村尾隆介氏は「歓迎の気持ちを示すことがおもてなしの基本。写真撮影やアイコンなど、世界共通のコミュニケーション方法で岩手を好きになってもらうことが大事だ」と強調する。

 オリジナルジャンパーをはじめとするPRグッズの作製販売など、県民の機運醸成活動にも余念がない。今後は国内外のチケット購入者向けに、交通アクセスや宿泊施設、本県の観光・物産情報を盛り込んだ総合ガイドブックを作製する予定。同推進室の木村久室長は「W杯という大きなイベントを通じ、岩手の魅力や復興に取り組む姿を国内外に発信していきたい」と意気込む。

ラグビーW杯釜石会場日程

 2019年のラグビーワールドカップ(W杯)日本大会は、9月20日から11月2日までの44日間の日程で、全国12都市で開催する。アジア、オセアニア、アフリカ、ヨーロッパ、アメリカから全20チームが出場。釜石市の釜石鵜住居復興スタジアムでは、「フィジー-ウルグアイ」「ナミビア-カナダ」の2試合が行われる。当日は会場から北側、西側、南側の3カ所にパーク&ライド駐車場を設置し、シャトルバスを運行する。

 試合日程は次の通り。

 ■9月25日=フィジーVSウルグアイ、午後2時15分から

 ■10月13日=ナミビアVSカナダ、午後0時15分から

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