一関・平泉

商店街 活気づく 一関大初売り 新春餅つきに初纏振り

30基の臼が並ぶ中、きねを使って餅つきに挑戦する子供ら
▲初纏振りで火消しの心意気を示す市消防団員

 一関市一関地域の「一関大初売り」(一関商店街連合会、一関商工会議所主催)は2日、各商店街で始まった。歩行者天国となった大町商店街では沿道に雪が残る中、「日本最大の新春餅つき大会」と銘打ち、臼30基を並べた餅つきや「初纏(まとい)振り」などを繰り広げ、寒さを吹き飛ばす熱気に包まれた。

 藩政時代にさかのぼる一関の恒例行事。各店では、販売開始から買い物客が福袋や目当ての商品を買い求めていた。

 今回で5回目の新春餅つき大会には、関係者や家族連れの買い物客のほか新成人10人が参加。「よいしょ」の掛け声に合わせて餅をつき、ごまとずんだ、あんこ、ショウガに味付けして約3000食が振る舞われた。鈴木長さん(63)=同市千代田町=は「つきたてはおいしい。今年も健康で過ごせる1年であってほしい」と願っていた。

 餅つき大会後、新成人が今年1年の無事や多幸を願い、なのはなプラザ前で餅まきを行った。市成人式企画実行委員会副実行委員長の菅原拓さん(20)=同市上大槻街=は「餅つきや餅まきで地域に元気を呼び込みたい」と語った。

 市消防団による初纏振りには、団員ら200人が集まり、商売繁盛や家内安全、無火災を願って纏振りやはしご乗りを披露。団員が火消しの心意気を示し、市民に火の用心を呼び掛けた。

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