花巻

小笠原選手 児童と交流 富士大サッカーフェスタ Jリーガーがミニゲーム【花巻】

東北人魂サッカーフェスタin富士大で、スポ少選手とミニゲームで交流する小笠原選手

 花巻市下根子の富士大で4日、「2019新春東北人魂サッカーフェスタin富士大」が開かれた。現役引退を発表した本県出身でJリーグ鹿島アントラーズの小笠原満男選手(39)をはじめ東北出身のJリーガーらが小学生と交流しながら楽しく汗を流した。

 富士大スポーツ振興アカデミー(馬上達幸所長)主催で、東北に縁のある選手と指導者でつくる「東北人魂を持つJ選手の会(略称・東北人魂)」からは小笠原選手のほか、J1鹿島の山本脩斗選手(盛岡市出身)、遠藤康選手(仙台市出身)、J2ツエーゲン金沢の藤村慶太選手(盛岡市出身)、J3グルージャ盛岡の菊池利三監督(遠野市出身)、久保海都選手(盛岡市出身)、J3ヴァンラーレ八戸の佐々木航選手(同)、なでしこリーグ・アルビレックス新潟レディースの中村楓選手(岩手町出身)らが参加した。

 屋内運動場を会場に午前と午後に分かれて行われた。午前は花巻、北上両市などのサッカースポ少8チームの小学4年生以下約150人が参加してJリーガーらとミニゲームで交流。プロ選手とサッカーができるとあって子供たちは大喜び。プロ選手がドリブルを見せたり、攻守をアドバイスしたり間近で触れ合った。

 シエロ北上サッカークラブの安藤瑛士君(江釣子小3年)は「Jリーガーは格好いい。守りの場面で声を掛けてくれたのがうれしかった。僕もいっぱい練習してJリーガーになりたい」と声を弾ませた。

 午後は本県と秋田県のスポ少5、6年生約300人に、東北人魂チームを加えた18チームで交流戦を実施。午前、午後とも小笠原選手らが活躍した選手数人を選んでユニホームをプレゼントした。

 小笠原選手は大船渡高から鹿島に入団。通算21年間のプロ生活でJリーグ優勝7回、天皇杯優勝4回など鹿島の中心選手として活躍。ワールドカップには2002年、06年に出場。09年にJリーグ最優秀選手賞(MVP)を受賞するなど数多くのタイトルを獲得した。昨年12月のFIFAクラブワールドカップ2018の3位決定戦が現役最後のプレーとなった。

 東日本大震災の11年に東北人魂を発足させ、東北の沿岸被災地などでサッカーのイベントを毎年開催し、子供たちを指導しながら競技力の向上を願っている。小笠原選手は「岩手のプロ選手はまだ少ない。子供たちの目の前でいいプレーを見せてあげることが岩手への恩返しと思っている。私たちに続く人たちがもっと出てきてくれたらうれしい」と話していた。

▲小学生全員とハイタッチする小笠原選手(右)ら東北人魂のメンバー

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