無病息災、豊作願い 春の七草 セリ収穫が本格化 一関・舞川
7日は五節句の一つ「人日(じんじつ)」。1年の無病息災や豊作を願い、七草がゆを食べる風習が古くから伝わる。春の七草の一つであるセリを40年以上栽培している農業蓬田富雄さん(69)=平泉町長島=は、一関市舞川の圃場(ほじょう)で収穫作業に精を出している。
蓬田さんはセリを約24アールの圃場で栽培しており、今シーズンの収穫は2018年12月20日から始めた。市内の市場を中心に出荷しており、関東地方からも注文がある。出来は平年並みで、しゃきしゃきとした食感と爽やかな香りが特徴。
6日は早朝から夕方まで蓬田さんが手作業でセリを収穫。膝上まで水に漬かり、セリを根から引き抜いて丁寧に水洗いし、泥を落として籠に積み上げていった。
お薦めの食べ方について蓬田さんは「みそ汁や鍋物、おひたしが一般的だが、パスタに加えると香りが引き立っておいしく食べられる」と話していた。