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中学生の木工アートお目見え 県庁県民室【岩手】

県民室にお目見えした児童生徒木工工作コンクール県大会の知事賞受賞作品

 全国児童生徒木工工作コンクール県大会で県知事賞を受賞した作品が、県庁1階の県民室にお目見えした。中学生が木材で作り上げた精巧で幻想的なアートが来庁者の関心を誘っている。31日まで。

 展示されているのは、2017、18年度の同コンクール県大会の県知事賞受賞作品。木材および林産物を主材料として利用、加工した一辺60センチ以内の創作品で、いずれも当時3年生の住田町立世田米中学校特設木工部の生徒が制作した。

 18年度県知事賞受賞の「時の回廊」は、スタジオジブリ制作のアニメ映画や古代の建築物などをモチーフにした、時空を駆け巡り世界の歴史と文化を往来する架空の装置。平和への願いが込められ、作品中心部を上下に貫く樹木が目を引く。19年6月に名古屋市で開催される全国大会への出展が決まっている。

 17年度県知事賞受賞作品は、旧約聖書に登場する伝説上の巨塔で、画題として好まれてきた「バベルの塔」を立体化した作品。東京芸術大の立体模型などをヒントに緻密に再現し、全国大会では中学生部門最高位の農林水産大臣賞を受賞した。

 展示は初の試みで、県農林水産部林業振興課の鈴木清人林業担当課長は「多くの人に見てほしいと企画した。木材の良さを感じその活用を考えるツールになれば」と話している。展示は土日・祝日を除く午前9時~午後5時。

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