「ホイップサンド」開発 白石食品工業 岩泉乳業とコラボ 台風被災地の復興後押し【岩手】
盛岡市の白石食品工業(シライシパン)は、2016年の台風10号で被災した岩泉町の岩泉乳業が製造する牛乳を使用した「岩泉牛乳ホイップサンド」を新たに開発した。東北各地のスーパーなどで販売し、復興を後押ししている。
岩泉乳業は16年8月の台風10号による豪雨で、本社工場と第2、第3工場の全てが浸水。主力商品であるヨーグルトの生産設備のほか、生乳のろ過や冷却を行う機能を失い、製造再開まで約1年を要した。
白石食品工業では、復興支援を兼ねて、18年2月に岩泉牛乳を使用したホイップメロンパンを発売。消費者から大きな反響があり、同社の定番商品となった。その後もコラボ商品を継続して販売してきた。
今回は第4弾として「岩泉牛乳ホイップサンド」を開発した。ふんわりとしたパン生地に岩泉牛乳入りのホイップクリームをたっぷり挟んだ菓子パンに仕上がっている。
価格は店舗ごとに異なる。白石食品工業商品開発部企画課の本多里瀬主任は「ホイップはしつこくなく、すっきりとした甘さが特徴。ふわふわのパンとの相性もぴったりなので、ぜひ味わってほしい」とアピールしている。
この他にも、同社では県産もち小麦「もち姫」を使用した甘納豆入りの菓子パン「豆ごろマーガリン」を発売するなど、パン製造を通じて地場産品の魅力を発信している。