北上・西和賀

「鬼」題材に多文化共生 日中友好協 東北大准教授が講演【北上】

中国での「鬼」について語る川口さん

 北上市日中友好協会(伊藤彬会長)の新春講演会は14日、同市大通りのブランニュー北上で開かれた。東北大大学院文学研究科の川口幸大准教授が北上になじみの深い「鬼」の日本と中国の違いや、中国での鬼の存在などについて語った。

 会員や市民約40人が聴講。川口さんは「鬼という概念は中国に由来するが、日本の鬼は頭に角をはやして虎柄のパンツを身に着け割とはっきりしている。陰陽五行説では北東は鬼門で(時刻でいうと)丑と寅の間を指す」と述べ、「中国では神、祖先を対象とした宗教的行事があり、鬼も年1回供養する機会がある。ただ、鬼をまつる場合は全て外でやる。村と村の境界線などで供養し、鬼が入ってこないようにする」と語った。

 中国での鬼について「まつってくれる子孫がいない死者。腹をすかせてさまよう、怖ろしくもあわれな存在」と説明。「最大の不幸は後とりをもたない、残さないこと。子を産み死後にまつってもらわないと、自分たちも鬼になってしまう可能性がある」と語った。

 最後に「鬼とは人がつくった怖ろしい他者。知らないから偏見が生まれる。多文化共生の意味でもよく知ることが大事だ」と締めた。

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